こんにちは。
行政書士の李恩ミンです。
日本特有の雇用慣行である新卒一括採用の影響から
3月、4月に在留資格の変更を行う場合が多いです。
3月に大学・専門学校を卒業予定しており
4月に入社のため
同年1月に在留資格の変更を申請した場合、
その結果通知のハガキの来るときは2月3月になってからの場合が多いようです。
この場合、入管に受取に行く際に「必要なもの」の
ご注意いただきことがございます。
「卒業証明書」を持参すること!
日本の会社に新卒で入社する場合、入社式の時点で卒業証明書を持っていくようにいわれるときがほとんどであります。
「就職活動」及び卒業前に「ビザ変更」の際
卒業証明書の代わりに「卒業見込証明書」を提出するので最終的に正式の「卒業証明書」の確認が求められるからです。
卒業見込み証明書は言葉通り「卒業」の見込みであり、必ずしも卒業見込み=卒業可能とは言えません。
卒業見込証明書の基準は学校によりますが、
「前年度までの既得単位の数+当年度登録可能単位数」が卒業要件の単位を満たしている場合は発行されます。
卒業見込証明書は次の期間に発行可能となります。
春学期 6月1日~8月中旬
秋学期 11月1日~2月中旬
例えば120単位で卒業できる学校の場合、4年生になる前の時点で80単位以上取得していれば発行できます。
日本の場合、4年生のときは就職活動を行うので就職活動への専念するため3年秋学期まで110単位まで取得し終えている方がほとんどです。
しかし、「卒業見込み」発行の為の基準は80単位と甘い面があり
結果、4年生の秋学期に必須単位を落としたり、卒業論文審査を通れなかったりとの理由で卒業が出来ない方もいらっしゃいます。
※留学生の場合、必須単位が取得できず留年することとなると留学ビザの更新も難しくなりますがこちらにテーマついては後日、記述します。
以上のような理由から
ビザ発行の前に最終確認のため正式の「卒業証明書」の提出が求められます。
『卒業証明書』は卒業式当日に無料で1通発行してくれる学校もありますが、
あらかじめ申請をしておく必要がある学校も多いので、
事前に自分が所属する学校のホームページを確認することがオススメです。
卒業証明書をその日のうちに手に入れたいという場合には、
卒業大学に訪問するのが確実です。
窓口で卒業証明書の発行に必要な交付願書に必要事項を記載して、身分証明書を提示すれば発行手続きを行ってくれます。
卒業証明書を発行してもらう場合には、書類の発行費用や手数料がかかるのが一般的です。
数百円程度ですので、大学に訪問する場合にはあらかじめ準備しておくとよいでしょう。
最近は大学を訪問しなくても郵送又は海外EMSの対応もしてくれるところもあります。
(私立大学はEMSの対応もして頂ける場合が多いようですが
国立大学の場合、海外から申請の際には日本に居住中の代理人に委任が必要です。)
提出書類は3か月以内のものがほとんどなので、卒業見込証明書を提出しビザ変更を行っている方の場合、事前に卒業証明書を用意しておくといいですね。